2年ほど前のセミナーにて購入した書籍、『超実践的Webディレクターの教科書』をようやく読みました。
セミナー販売の本ってノリで買っちゃうけど読まないんですよね 笑

内容としては、受託ディレクターがクライアントワークで陥りがちなコトをいかに乗り越えていくか?をまとめたものになっています。

今回はその中で焦点が充てられていた「ヒアリング」について書いていきたいと思います。

この本の中で、ヒアリング時に注意すべきことは下記の2点だと受取りました。

  1. 初期段階で、クライアントはどの粒度まで「やりたいこと」を落としてこんでいるかを見極める。
  2. ヒアリングから初期提案段階で的確に「ダメ出し」をする。

上記2点について詳しく見ていきたいと思います。

 

1. 初期段階で、クライアントはどの粒度まで「やりたいこと」を落としてこんでいるかを見極める。


 

「ねーねー、このサイトどうにかしてよ!」の一言でも、それの意味するところは幾通りにも解釈できます。
例えば、こんなの。

  • とにかく見た目がイケてないからキレイにしてよ!
  • スマホ対応してないからレスポンシブで作ってよ!
  • PVが伸び悩んでるから倍にしてよ!
  • 昔作って放置されたままだからメンテナンシビリティを担保できるCMSを導入してよ!

クライアントはどこまで考えているか分からないわけです。
上記はあくまで例ですが、この本で重要視されている見極めポイントとしては、「コンセプトを持っているか」としています。

元からやりたいこと・やりたいイメージが明確なのであれば、そのコンセプトを元に設計していけばいいのですが、コンセプトが曖昧だったりビジネス上での目的しか提示されていなかったりする場合は、ディレクター側から探っていく必要があります。

ここで重要なのは、「クライアントに当事者意識を持ってもらいつつ、できるだけエライ人の合意をとっておく」に尽きるかと思います。

ディレクター側で全部考えてあげて、ワイヤーも事前に用意して、「こんな感じでしょ?」って提示するのがラクなようにも思えますが、それだと、プロジェクトの終盤において「ちょっと考え直したんですけど、、」「部長がこんなことを言い始めていて、、」ということになりかねません。
時間の無駄を防ぐ意味でも、事前にコンセプトを協議して合意形成をしてから設計に入るべきですね。

 

2. ヒアリングから初期提案段階で的確に「ダメ出し」をする。


 

まずは、「初期段階でのダメ出し」とは何なのかを噛み砕いてみましょう。

  • ヒアリング段階からクライアントが訴えてくる問題以外の潜在的課題(クライアントは気づいていない)を察知し、全ての課題をあぶり出す。
  • 相手を傷つけるでもなく、的確で嫌味のない指摘をするために融和的な信頼関係を築く。遅滞なく。

うん、まあこれ超人でないと無理ゲーですよねw
これ全部ちゃんとできたら違う仕事やってそうです。コミュ力パネェです。

とはいえ投げ出すこともできませんから、要は初期の段階からクライアントの言うことをハイハイと聞いてるだけではなく、理解・解釈しながら本質的に欲しているものを引き出していく必要があります。

信頼関係は傾聴することかもしれませんし、飲みに行くことかもしれませんし、これはクライアントによって対応が異なりそうですが、要は人付き合いをうまくせえということですね。

 

上記1にも2にも共通する重要な点としては、「クライアントの課題を的確に迅速に分析する」ことかと思います。
「なぜそれを課題として相談しにきているのか?」「未来に実現させたい理想はどういうものなのか?」を紐解いていく必要があるのです。

これはひとつひとつの事実を積み重ねて論理的に考えていくほかありませんが、安易に「コミュニケーション能力を向上させる!」というマジックワードで済ませないようにしたいところですね。